放送禁止になったCM

少し前になるがイギリスで話題になっているCMがある。それがこのIcelandのクリスマスCM。

 


Iceland’s Banned TV Christmas Advert... Say hello to Rang-tan. #NoPalmOilChristmas

 

 

 

どれくらい話題かと言うと、僕は語学学校で午前と午後でクラスを2つ取っているのだが両方のクラスでこのCMが教材として使われるくらいだ。*1 先生曰く教員だけでなく、語学学校のその他スタッフ、友達、パブで知り合った人と会う人会う人がこのCMの話をするらしい。

気になってTwitterなどで調べてみるとすごい数の人がコメントをしていた。

 

 

 

 

 

なぜここまで話題になったかと言うと、もちろんCM自体のメッセージ性もあるが、このCMがASA*2によって放送禁止になったからだ。もともとCMのメッセージ #NoPalmOilChristmas で話題になっていたのが放送禁止になったことで一気にバズになったわけだ。

 

 

www.theguardian.com 

www.independent.co.uk

 

 

 

 

PalmOilの存在なんて知らなかったのでこう言うCMなどは啓蒙としていいことだとは思う。このCMだけじゃなく、授業内ではファストファッションの環境破壊・発展途上国で労働力の買い叩き問題や、プラスチックゴミによる生態系への悪影響など様々な環境問題・社会問題に触れることが多い。自分が日本にいる間薄っぺらい生活しかしていなかったからそう感じるのかもしれないが、ヨーロッパの人は思っていた以上に環境に対して意識が向いている。授業でこれらを題材に話し合い、それぞれの国の対策を聞くと東アジアの日本、韓国、中国はこれらに対しての意識が低いと言うことがわかる。

 

 

 

ヨーロッパは散々自分たちが環境破壊して来て豊かになって、このままじゃ地球が保たないってなったからエコだの環境保護だのするのはいいと思うんだけど、それをいかにも「これが正義です」「環境のこと考えないのは遅れている」みたいな感じにされると「まーた、ヨーロッパの価値観を押し付けてくるのか」と思ってしまう。

先進国は財力もあって環境を気遣う余裕があるかもしれないけど、発展途上国はそんなこと気にしてられる余裕はないと思うんだけどな。

それでもやはり日本は先進国なのだからもっと環境問題に意識を向けるべきなのかもしれないなとは思う。

 

 

 

 

追記:12月15日Icelandのスーパーを始めて街中で見た。(場所:London Hounslow West駅降りて目の前)

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*1:各クラスの授業内容は各々の先生が各自決めてプリントを作っている

*2:the Advertising Standards Agency